もう随分と長い間、理髪店の店主を待っていた。ようやく自家用車で現れた店主が店のシャッターを開けたので、待ち侘びた私は店主の背中を追うように店の中へと続いた。私に気付き、振り返りざまに「体調が悪いのでやっぱり帰ります」と店主。恰幅の良い体型…
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