また何かそして別の聴くもの

だらだら坂から - 日々のヴァラエティ・ブック

古本

日曜日の印象

街行く人が着ている黄色いTシャツが、チャリティTシャツに見える日曜日。朝から新刊書店をうろうろ。新潮文庫の100冊、今年のプレミアムカバーに見とれてしまう。同時にまたも、紙の本の未来、みたいなことをぼんやり考えた。 小さいお子さんを連れた若いご…

まるで僕らはエイリアンズ

今朝、フジテレビのトーク番組「ボクらの時代」に稲川淳二さんが出ていた。所謂「怪談」の語り手需要は、令和になっても安定しているのだろうか。子供たちがまだ小さい頃、「ほんとにあった怖い話」とか「耳袋」とかを、家族でワーキャー叫びながら楽しんだ…

バナナブレッドのプディング

ここ関西にも、災害級の大雨というニュースが届いていたが、いまのところ大丈夫そう。ひどくなるのは明日か。とにかく神戸三宮はすごい人混み。 宇宙人ジョーンズなら、まさか今、地球がパンデミックの最中とは気付くまい。マスクはちょっと風変わりな民族衣…

Close Your Eyes

結局今年もお盆帰省の自粛が呼びかけられている。でもどうなんだろう、昨年よりきっと人は動くはず。じぶん一人だけでも父の墓参りに、と考えてはみたが、田舎は色々喧しいのだった。実家区域の情報をぎりぎりまで収集してから決めようと思う。 ● 先日購入し…

アンドロイドは林檎農園の夢を見るか

長年使い続けてきたandroid端末に別れを告げ、この春、人生初のiPhoneに機種変更した。本当に人生初、なのである。初代Galaxyから始まった自らのスマホ・ヒストリーは、ソニーXperiaがその大半を占めた。 その理由は唯一つ、Walkmanエンジン搭載による音の良…

サマータイム・ブルース

今日も晴れ。連休二日目。西淀川区のパン屋さん(?)、大豆◯、ならぬ「こまめ商店」へ。あずき溢れるマリトッツォやおはぎパン、豆乳食パンが最高な、関西パンフリークの隠れスポットなのだ。 しかしなんと本日休業。土日休業をすっかり忘れていたのだった。…

イはイニシエーション・ラブのイ

今日から四連休。故郷の母親の調子が予想以上に良いので、帰省は自粛ということになりそう。帰省に限らず、いま、何かを選ぶ、という行為は、すべて答えのないクイズのようだ。 同じく今日から連休で、西宮ガーデンズに買い物に出かけると言っていた娘が、面…

原平合戦

今日も晴れ。夏本番。しかし相も変わらずの自宅と仕事場の往復に、心躍る機会は少ない。そしてさすがに、メダルの獲得数と新規感染者数のフリップを交互に眺める日々はとても辛い。みんな街角のペシミスト。故郷の冬を歩きたくなる。 ● 西宮北口駅で下車し、…

周馬と謙一、または、ちょっとピンボケ。

何がきっかけというわけではないが、安田謙一著「ピントがボケる音」(以下ピンボケ)を、書庫と化した元息子の部屋から引っ張り出し、毎夜パラパラやり出した。復読に耐えうる名著だとあらためて思う。 この書、自らの記憶に間違いが無ければ、2003年の発売…

Summer Into Winter

今日も晴れ。暑い。いよいよ必須アイテムとなった4点セット、冷感スプレー、携帯扇風機、日傘、そしてマスクを着用して出かける。戦闘服はUNIQLOエアリズムポロシャツだ。 ● 本日から開催のさんちか古書大即売会へ。思ったより人が多かった。田中小実昌『コ…

まるで小さな子が窓に立って雨ふりをじっと見つめているような声

今日はこちら関西でも台風の影響か、日差しが少しマシ。ニュースはオリンピック大感動と、過去最多の感染者数を交互にやるのでついていけない。どっちやねんネタ「フリースの半ズボン」を思い出す。暑いんか寒いんかってやつ。 ● 通勤電車内で、先日小西康陽…

短編の断片 #4

今日も晴れ。昨夜洗った車に乗ると気持ちがよくなり、そのままドライヴに出た。フロントガラスには悲しくなるほど「郊外」な景色が流れ続ける。 ファストフード店、ドライヴ・スルー、回転寿司チェーン店、ホーム・センター、ファミレス、中古車センター、コ…