また何かそして別の聴くもの

だらだら坂から - 日々のヴァラエティ・ブック

神戸

我が名はグルーヴィー

あっという間に8月が去って、9月がはじまった。結局、去年よりもひどい8月だったような。じぶんにとっても、世界にとっても。 色々大変だったはずの一昨年がとても愛おしい。フィリップ・K・ディック風に言うと、去年を待ちながら、ではなく、一昨年を待ちな…

マラソンをさぼる。

昨日もぼんやりと24時間テレビを眺めていた。昨年に引き続きのコロナ禍での強行に、今年も辛辣な内容のツイートが目立つ。いや、コロナ前からも、やれ「感動ポルノ」とか、「見世物小屋」とか、言われたい放題の番組ではある。恒例のマラソンも、途中でタク…

土曜の夜と一様の麻

少し迷ったが、仕事帰りにまた三宮で途中下車してしまう。予想通りというか、予想以上の人いきれ。本当にどうしたものか。1時間で引き上げようと自分に言い聞かせる。 ジュンク堂書店三宮店で、近田春夫「筒美京平 大ヒットメーカーの秘密」(文春新書)を購入…

木曜日を左に曲がる

午前中のゲリラ雷雨が嘘のように外が明るくなった。明日、休みを頂いた私はもっと明るくなった。胸いっぱいの解放感が早めの退勤を促す。ターンレフト・ターンライト。右に曲がればいつもの帰路だが、今日は左に曲がり、買い物にでも行こう。 ● 阪急オアシス…

周馬と謙一、または、ちょっとピンボケ。

何がきっかけというわけではないが、安田謙一著「ピントがボケる音」(以下ピンボケ)を、書庫と化した元息子の部屋から引っ張り出し、毎夜パラパラやり出した。復読に耐えうる名著だとあらためて思う。 この書、自らの記憶に間違いが無ければ、2003年の発売…