バナナブレッドのプディング
ここ関西にも、災害級の大雨というニュースが届いていたが、いまのところ大丈夫そう。ひどくなるのは明日か。とにかく神戸三宮はすごい人混み。
宇宙人ジョーンズなら、まさか今、地球がパンデミックの最中とは気付くまい。マスクはちょっと風変わりな民族衣装といったところだろう。
「俺たちゃ最大10連休」プラカードを掲げていそうな輩が、幸せそうに地下街を次々と闊歩していく。もしもそうならば、10連休はやはり羨ましい。
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とあるお店の前まで来たら、やはり張り紙が貼ってあり休業だった。またか。Google情報をあてにしたじぶんが悪かった。
上島珈琲で休憩。アイス・コーヒー。Joe Hendersonの「Recorda Me」がかかり、わあっとなる。アルバム・ジャケットもカッコよすぎる「PAGE ONE」からの一曲。しかし隣席のご婦人二人連れのお上品なお喋りにすっかり掻き消され、消沈した。その会話は例の疫病のことばかり。
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神戸阪急のルビアン・ルミレーヌのバナナ・ブレッドやピザ、玄米パンなどを買う。
続いて「さんちか」のスイーツブロック、7番街の神戸フランツで「神戸魔法の壷プリン」も買う。そりゃ太るはず。たとえ魔法の壺でもダイエットには効果なし。
かくしてぼくのスイーツ日記は更新される。
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ブックオフが本全品20%OFFのセール中。文庫を3冊購入。すべて110円20%オフ。すべて失踪本の買い直し。欲しかった赤塚隆二「清張鉄道1万3500キロ」(文芸春秋)、松永良平「ぼくの平成パンツ・ソックス・シューズ・ソングブック」(晶文社)を見つけたがスルー。「ぼくの平成~」はキョンキョンのオビが無かった。
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それにしても街歩く人たちは皆明るく幸せそうだ。「あと3日も休みやで」プラカードの連中が、森谷商店のコロッケや、御座候や、蓬莱や、ピロシキ屋の行列を延ばしている。このご時世にも許される、ほんのささやかな贅沢へと行列は延び続ける。
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電車の中では引き続き、村上龍のアンソロジー「魔法の水」収録、椎名誠「箱の中」を読む。SFから私小説までオールマイティなこの有名著者の作品を、じぶんは全く知らない。今更ながら勉強しよう。
魔法の壺に魔法の水。世界はいま、愛よりも魔法を求めている。