また何かそして別の聴くもの

だらだら坂から - 日々のヴァラエティ・ブック

月曜日の床

ゆらゆらと気味の悪い浮遊感を全身に感じ、目を覚ますとやはり地震だった。岐阜県で震度4だという。関西は震度2。この震度でもハッとなって目が覚めてしまう。この条件反射は、今なお体幹に宿る阪神大震災の恐怖なのだと、あらためて感じる。あの震災を経験していない娘も、部屋から慌てて出たようだ。連休明けの、こんな目覚めだけは勘弁してほしい。

雨は上がっていたが、床の湿気をまだ足裏に感じる。部屋の湿度計の目盛りは、色分けされた快適ゾーンを大きく超えていた。

この度の大雨は、大量の水蒸気が帯状に流れ込む「大気の川」と呼ばれる現象が原因なんだとか。昨日の午後から関西は晴れ間もあったのだが、洗濯物がまったく乾かなかった。

パンデミック。自然災害。地球はこの先、どうなってしまうのだろう。誰もがそう嘆息をもらす。私も同じだ。しかし今朝も通勤準備に急かされ、その杞憂は5分ほどで休止してしまった。アタマの中が、乾燥剤買うのを忘れるな、に塗り替えられたのだった。

昨日購入した本。藤本和子「ブルースだってただの唄」(ちくま文庫)、「作家たちのオリンピック 五輪小説傑作選」(PHP文芸文庫)、宮沢章夫「考えない人」(新潮文庫)、穂村弘「本当はちがうんだ日記」(集英社文庫)、「輝きの一瞬 短くて心に残る30編」(講談社文庫)。全て110円、セールで2割引。

最近また、60年代の邦画が気になりだした。市川崑監督、加賀まりこ主演のホワイト・ライオンCM動画を、先日Twitterで見かけたのがきっかけ。超カッコいい。

忘れてしまった頃に思い出すよ、と曽我部恵一も歌う。

ステイ・ホームという無理強い、実はコレ、自分にとってそれほど過酷な要求ではない、ということに最近気付いた。心の底から気分が晴れたわけではないけれど。

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