また何かそして別の聴くもの

だらだら坂から - 日々のヴァラエティ・ブック

はじまりさえ歌えない

Twitterよりやや長文を書きたくなってはじめることに。本が好きで音楽が好きで時々映画も好きで、ってそんなブログ。そう書いたら、ああ恥ずかしい。もはや履歴書の趣味・特技欄のような無香性。でもやるんだよ、ですか。

ブログタイトルは筒井康隆先生の短編タイトルそのまま。全く思いつきだ。素晴らしいタイトルにいつもうっとり。あとサブ・タイトルに、ヴァラエティ・ブックとしたのも受け売りで。そう、小西康陽『これは恋ではない―小西康陽のコラム 1984‐1996』に殺られたクチです。最初に購入した犀の本は『絵本ジョン・レノンセンス』。その次が『ボブ・ディラン全詩集』、あの箱入りの。これまたよくあるハナシで、一時期のロック熱は冷めてしまった。

 晶文社以外でも、岡崎武志さんのとか、坪内祐三さん(R.I.P)のとか、結構がんばって蒐集した。でも未だに小林信彦さん関連、『東京のロビンソン・クルーソー』も『東京のドン・キホーテ』も所有していない、高すぎて。

 自分はまだ紙新聞を購読・愛読しているおじさん。新聞の段組や写真・イラストが混在しているあの編集を好むことは、ヴァラエティブックへの嗜好と全く同じなのだった。ノオ・モア・ニュースアプリ。「スマニューって俺らみたいやな」って、たとえ松ちゃんに言われても、もうダウンロードすることはないだろう。

何が正解なのかわからないままのオーヴァーチュア。はじまりさえ歌えない。今日、6月30日は、ビートルズの武道館公演の日ということだが、当時もし疫病が蔓延して中止にでもなっていたら、当時のティーン・エイジャーは一体何を仕出かしたのやら?