また何かそして別の聴くもの

だらだら坂から - 日々のヴァラエティ・ブック

きみの町じゃもう雨は小降りになる。

雨音に気づいて遅く起きた朝。いやそんな優しい雨ではなく、土砂降り。災害リスクも高まっているらしい。また気象情報のシグナル。とんだ三連休のはじまりだ。あれだけピーカンの夏空を嘆いていたのが嘘のよう。

近所のSUBWAYのサンドウィッチを娘に頼まれテイクアウトする。彼女はチリチキン、私はウワサの腸活サンド。

Dandelionて、タンポポのことなんです、ふうに言うと、SUBWAYて、潜水艦のことなんです。潜水艦型のサンドウィッチ。

地下鉄じゃなかったんだ。

恥ずかしながらも今日知りました。サブウェイ・パニック。「SUBMARINE SANDWICH」の「SUB」と、オーダーはあなたの好みで ー「YOUR WAY」ー を合わせた造語だったのですね。

腸活サンド│サブウェイのキャンペーン情報│サブウェイ公式サイト

さささと買い物を済ませ、ステイ・ホームをめざす。この雨だからか、ショッピング・モールは人も車も多し。

どしゃぶりの雨の中、傘もささず(させず)に自転車で駆ける少女を二人も見かけた。心の中のアッコさんがざわつき出す。はっ。

新潮2021年9月号の新連作、川上弘美「あなたたちはわたしたちを夢みる」を読む。屋根打つ雨音が読書への集中を終始阻んだ。

午後、妻と(元)お隣さんを駅まで迎えに行く。お引っ越しされるまで、二家族の子供たちは本当に兄弟のように育った。互いの部屋を行き来出来る梯子を架ける計画が持ち上がったほどだ。もちろん、その計画は叶わなかった。

お隣さんの子供たちは三人兄弟。長男、長女、次男。時は流れ、三人はそれぞれ遠い町で暮らしている。

ときどき、人はいなくなる。いた人が、いなくなり、あったものが、なくなる。

(川上弘美 / あなたたちはわたしたちを夢みる)