また何かそして別の聴くもの

だらだら坂から - 日々のヴァラエティ・ブック

イはイニシエーション・ラブのイ

今日から四連休。故郷の母親の調子が予想以上に良いので、帰省は自粛ということになりそう。帰省に限らず、いま、何かを選ぶ、という行為は、すべて答えのないクイズのようだ。

同じく今日から連休で、西宮ガーデンズに買い物に出かけると言っていた娘が、面倒くさくなってきた、という理由でゴロゴロしだしたので、釣られてゴロゴロしてしまう。

買ってきていた芦屋の大好きなパン屋「Pan Time」のパンを肴にステイホーム。蒸し栗バターが最高。丸いフランスパンにたっぷりの蒸し栗ペーストとバターをサンドしている一品。コレもまた、人をダメにするシリーズだ。

tabelog.com

 本日発売のお楽しみ、新潮2021年9月号は、創刊1400号記念特大号。「パンデミックを二度体験した文芸誌の最新表現」ときた。錚々たる作家名が黄色い表紙に並んでいる。

散歩がてら、自宅近くの書店を訪ね、文芸雑誌のコーナーを覗くも見当たらず。まさか売り切れ?慌てて問い合わせると、取り扱いなしとのこと。もう一軒も入荷なし。がっくり。

月刊新潮ってそうなのか。この街、尼崎では売れないというジャッジなのか。そういえば以前は三ノ宮で買ったな。仕方なくアマゾン様でポチる。

近所の古本市場で、筒井康隆「鍵―自選短編集」 (角川ホラー文庫)、津村記久子「とにかくうちに帰ります」 (新潮文庫)、オール讀物2021年3・4月合併号を購入。いずれも80円也。オール讀物は、未読の西條奈加『心淋し川』が収録されていたので。

f:id:twitwilights:20210806210712j:plain

それにしても、大型古書店の「い」のコーナーに常にスタンバってる、乾くるみイニシエーション・ラブ」はすごい。どれだけ売れたんだ。これはもはや「乾くるみ」の「い」ではなく、イニシエーション・ラブの「い」の印象のほうが強い。ウは宇宙船のウ、レイ・ブラッドベリもそう言ってる。イはイニシエーション・ラブのイ。

あと、「い」のコーナーに同じくスタンバってる、いしわたり淳治「うれしい悲鳴をあげてくれ」もすごいが。もはや見かけても、うれしい悲鳴は上がらない。

逆に「あ」のコーナーに、安西水丸赤瀬川原平が少ない不満。これは極めて個人的な不満だ。

[http://:title]